2012年2月4日土曜日

ethics

倫理分析の進め方

 1.自律の原則:きらいなことを強いていないかどうか
 患者自身の意見を最重要とする
 これはいろいろなことに影響を受ける
 たとえば、周囲の意見(夫、親、親戚など) 医師の誘導 医療関係者の圧力

 2.無加害の原則(不利益の検証)
 あらゆる種類の「肉体的・精神的苦痛」がないようにするべきである
 患者本人の苦痛・・・妊婦の健康 夫の苦痛 関係者(親、友人など)の苦痛 医療スタッフの苦痛  実害が無いことが必要である

 3.善行の原則(善行=利益)
 利益があるかどうか
 善行とは何か・・・その利益が関係者にどんな利益を生むのか
価値観の違いにより、利益が異なることあり 患者本人(痛みがとれる) 家族(苦しんでいるのを見るのがつらい、穏やかな患者が見たい)
医療関係者(1つの仕事が終了する)

4.正義の原則
 社会に対してどんな効果をもたらすか、社会全体の立場から考える
 「現行の法律」や「社会通念」は変化する可能性がある
 宗教や国民性によって、何が公平かは異なる

 参考文献:クライエント中心型の遺伝カウンセリング